2008年08月11日

川越 みどりやの焼きそば〜川越電気鉄道の跡

みどりや川越・喜多院の道路を挟んで向かい側を少し入った所、川越市立第一小学校の前(東側)にみどりやというお菓子屋さんがあります。
学校の校門前によくあるようなお店なのですが、このお店の奥に飲食コーナーがあり、焼きそばが食べられます。

学校前の店ですが意外と大人のお客さんもやって来ます。
というか、私が行った時は大人のお客さんばかりでした。

昔懐かしいようなソース焼きそば、私は大盛にしましたがかなりのボリュームでした。
なかなか美味しかったです。

実はこのお店、「散歩の達人」にも紹介されているお店なのでした。

みどりやから日高街道の喜多院の参道入口に出る道路沿いの左側に明治時代に川越〜大宮間を結んでいた川越電気鉄道の川越久保町駅の跡が有ります。
また、現在の東京電力の営業所の場所には川越火力発電所がありました。
道沿いにそれを示す表示板があります。

当時この鉄道は予算が少なかったために荒川に鉄橋が掛けられずに木造の橋でした。
以前本で読んだ話に第一号営業運転の電車運転士は橋を越える時に軋み音などがしてかなり緊張したと云う事でした。

また台風で川の増水時には橋の流出を防ぐために橋の真ん中に電車を停めて重さ
を掛けて橋が浮くのを防いだという少し乱暴な話も紹介されていました。

私の叔父はこの電車に乗ったことがあったそうで「ずいぶんのんびりした速度ではしっていたよ。」と言っておりました。
駅構内にグルッと廻る方向転換用の線路が敷設されていたのも覚えているそうで、大宮から来た電車は到着すると大宮方面に出発する際は、この線路をまわって出発していったそうです。

明治35年に設立、明治39年に開通したこの路線、建設当時は日露戦争後に大陸で鉄道の重要性を認識し、鉄道部隊の練成に苦慮していた陸軍と予算の少ない川越電気鉄道の思惑が一致して陸軍の手で線路敷設がなされたということでした。

この路線も現在では辺りにはまったく面影も無く、この掲示板があるのみとなっています。
てつ

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