2009年07月22日

栃木県那須町・鹿の湯

鹿の湯
那須の温泉共同浴場「鹿の湯」に入って来ました。
同湯は東北道那須インターから那須街道を山側に那須高原を登ると湯本の温泉街があります。
この地域に入ると硫黄の匂いがして温泉に来た気分が増します。
さらにそこを過ぎて右カーブの橋の袂、左手には金毛九尾の狐の伝説で名高い「殺生石」があります。
川にかかる橋を越えた右手に「鹿の湯」の看板があり、そこを右に入って下ると左手に駐車場があり、右手の橋のところに同湯の入口があります。

同湯は昔ながらの古い湯治場の温浴施設です。
どのくらい古いかというと、言い伝えでは7世紀前半(約1300年前)に開湯されたといわれています。
傷ついた鹿が傷をいやすために温泉に入っているのを云々という、よく有りがちなお話になっています。
公式には聖武天皇の時代、天平10年(738年)の正倉院文書のなかに那須温泉の記録が残されているそうです。

さすがにそこまで古くはありませんが、それでもいかにも湯治場という木造の施設は貫録があります。

入口を入ると受付があり、こちらで料金を支払って、川を跨ぐ木造の通路を通って温泉棟へ。
鹿の湯 温泉棟

川を見ると湯の花がたくさん付着して白い川になっていました。

川を渡り温泉棟に突き当たると右手が混浴(男湯)、左手は女湯になっています。
右手を行くと奥に脱衣場があり、棚に脱衣かごが並んでいます。
支度をして少し下がった浴室へ。
鹿の湯浴室

手前に源泉槽と高い位置から落とされた湯が2か所。
ここで桶で湯をかぶってから入ります。
因みにここにある源泉槽は熱いので注意が必要です。

入口に書かれた入浴の作法では、はじめに柄杓で100〜300回湯をかぶってから入浴する(こうすると入浴後のめまいなどが防げるそうです)そうですが、柄杓も持っていなかったので桶で何回か湯をかぶって入ります。
ちなみにここは湯治場、湯につかって体を癒すのが目的の場所ですので石鹸やシャンプーの使用は禁止されています。

ここは木造の古い湯治場の造りで、細長い建物に湯の浴槽が2列3段、合計6か所並んでいます。
湯は左手前から41.42.43.44.46.48度の湯温に調整されていて、好きな湯温のところに入ります。

入り方も2〜3分程度、浴槽に胸のあたりまで身体を沈めます。
その後にお湯から上がって少し休み、次からは全身浴で2〜3分程度つかってまた休むを繰り返します。
一日に4回を限度とすると書かれています。

浴槽は木製の4人程度が入れる大きさの物。
湯が強いからなのでしょうか、コンクリートや金属は使われていません。
浴槽につかると、かなり強い浴感があり、2〜3分で出て浴槽の脇に座って休みます。
しばらくすると涼しさを感じて来て、もう一回というふうに入りました。

最初は42度、次に44度、その次は46度と入ります。
48度は一度腰まで入りましたが〜とても無理でした(^_^;)

夕方の終了間近の入浴で相客は4人ほどとすいていました。
他の方は砂時計で時間を計ったりして湯治をされておりました。

限度の4回を入り、脱衣場に上がりましたがなかなか汗が引かずに温浴効果が長引いています。
なかなか服が着れませんでした。

表に出ても暑いのがおさまらずに、近くの殺生石を散策しましたが、ここには「硫化水素、亜硫酸ガス注意」と書かれています。
木の手すりは黒く変色していて、お供えの10円玉は真っ黒くボロボロに変化しています。
鹿の湯はまさにこのすぐ下流ですから、やはりかなり強烈な温泉ということですね。

殺生石


▼奥の殺生石
殺生石2


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この記事へのコメント

1. Posted by かっちゃん   2009年07月25日 18:39
僕はこのときを待っていた!!

こういう川の風景を見ながらつかる湯船は気持ちそうです!

質問ですが、まぁやぁさんって、川で泳いだことありますか?
2. Posted by まぁやぁ   2009年07月26日 12:34
ここの温泉はいいですよぉ!

川は昔、何回か泳いだことがあります。
いずれも山の中の川だったので、水温が低くてあまり長くはおよげませんね。

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