2010年06月01日

銀座・金春湯と試写会「ACACIA」


金春湯

昨日は東京都中央区銀座の銭湯「金春湯」に入って来ました。
同湯は銀座八丁目の街中にあるビル銭湯ですが現在の建物になったのが昭和32年、番台形式、タイル絵など充分にレトロ銭湯といえる趣です。
同湯は文久三年(1863年)から同地に開業、昭和31年まで木造の銭湯で営業されていたということです。

着物屋などが入るビル1階の向かって右手端に暖簾の掛かる入口があります。
左側にベンチ、右側に自販機の並んだ通路を入って行くとL字型に曲がった奥に下足スペースがあり、右手に男女浴場の入口があります。
番台の女将さんに料金を支払い風呂屋の富士山巡りの台紙にスタンプを貰おうとするとうまく押せないと困るから、とスタンプを渡されて自分で押しました。

女将さん〜なかなか楽しいお方で見事なドレッドの兄さんに「立派な黒髪だわね〜何年物?」なんて聞いてました。

さて銭湯ですが、簡易的ではありますがニス塗りの格天井に番台、古いロッカー
など、まるで地方サイズの一軒家レトロ銭湯にいるような雰囲気があります。
同湯は14時から営業しているのですが、いつ来ても相客の多い銭湯です。

さて浴室。
天井はさすがにビル銭湯だけあって低めです。
奥壁側に2分割で浴槽、左手には「熱い」の札がついています。
右手は座ジェット2基、札が剥がれていますが少しだけ温度が低いようでした。
浴槽上には横長に池の鯉が十二匹泳ぐ図柄のタイル絵があり、章仙り銘があります。
カランは両壁側と島カラン1基で配列は5.4.4.5で両壁側のみにシャワー付き。

熱い湯につかりながら手足を伸ばしてのんびりとしていると、ここが銀座の街中には思えない長閑さが感じられます。



さて、上がった後はすぐ近くの新橋にあるヤクルトホールでおこなわれた映画試写会に行ってきました。

作品は「ACACIA」(アカシア)。
アントニオ猪木が初主演するという作品です。
人生の悲しみを抱えてひとり生活する元覆面プロレスラー「大魔神」。
ふとした事で預かることになった男の子との関係を軸に色々な人との関わりを描いた作品でした。
内容はネタバレになりますから書きませんが、初老の元覆面レスラーを演じる猪木氏の圧倒的な存在感、そして哀愁が素晴らしい。
函館でオールロケという風景もしっとりとした風情があります。

今回はプレミア試写会ということで辻仁成監督、主演のアントニオ猪木、子役の林凌雅、そして主題歌の「アカシア」を唄っている持田香織の舞台挨拶がありました。
また、ギターとチェロでアコースティックヴァージョンの主題歌「アカシア」も披露されました。
いやぁ〜持田香織の声って生で聴くとスゴイ透明感があっていいですね。

久々にしっとりとした日本映画を観ました。

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