2014年03月19日
吉田温泉 沼津最後の銭湯
先日、山梨の下部温泉に行った帰りに沼津の銭湯『吉田温泉』に入って来ました。
吉田温泉は伊豆半島の付け根の街、沼津に残る唯一の銭湯です。
駅からは少し離れ、中伊豆から蛇行しながら流れてきた狩野川が駿河湾に注ぐ近くの吉田町にある銭湯です。
吉田温泉は昭和二十四年築、空襲で焼け野原になっていた同地に長持ちするように頑丈なコンクリートで建築したという。
入口を入ると板の間のレトロな脱衣場が広がる。
壁側の造り付けロッカーとともに脱衣籠も現役で使われている。
天井には今は蛍光灯の証明が設置されているが、元は照明灯が吊り下げられていたのか、洋風建築にあるランプ吊りのような造作がある。
浴室はセンターに円形の浴槽があり、湯口がブルーのタイルで盛り上げた位置に着いている。
まるで富士山のようなデザインだ。
床はランダムに貼られた小口の豆タイルが古さを物語っている。
カラン列は両壁側。
結構古いタイプのカランが使われている。
奥壁にはかつて滝の図柄のタイル絵があったという事だが、何年か前に剥がれかかって来たので貼り替えてしまったという事だそうだ。
訪問は陽が暮れかかる直前。
ちょうど前の客が上がったので番台の主人にことわって撮影させていただいた。
その後、風呂に入り始めると後から来た客が同好の士の模様。ちょっとよけて撮影に協力した(^_^;)
後で浴槽につかりながら話をすると、なんと自分の住む市域と同じ所の人とか。
いやぁビックリした(笑)
吉田温泉は東京銭湯には無いような地方色の良い佇まいのレトロ銭湯。
ぜひまた訪れたい銭湯である。