レトロ銭湯
2014年08月31日
東京銭湯ナイト Vol.10 今年は第10回!
銭湯トークイベント、銭湯について語りまくる『東京銭湯ナイト』
今年も10月13日(祝)に新宿ロフトプラスワンにて開催されます。
今回は第10回。
テーマは「俺の偏愛的(マニアック)銭湯 俺が熱愛する銭湯を聴け!」
一部ではそれぞれがこだわる銭湯のココがいいんだよねぇ、というような話題を展開する予定。
二部では2年連続世界一・超能力マジシャンで中野・昭和浴場経営のタジマジックによるマジックショー。
そして全国銭湯サミットと称して東京、名古屋、京阪、九州の銭湯フリークが集まります。
そして銭湯背景画の丸山絵師、中島絵師のペンキ絵オークション。
などなど盛りだくさんで開催する予定です。
日時・2014.10.13.(月、祝) 19:00〜
会場・新宿ロフトプラスワン
入場 1,010円(飲食別)
出演・町田忍、下北沢つかさ、オプティオ和田、森田、ナカムラ 他
私も昨年に引き続き参加させていただきます。
因みに昭和浴場に訪問させていただいた時にマジックをみせていただきましたが、さすがは2年連続世界第一位のマジシャン!こりゃスゴイ!目の前で起こった事に何故!? ビックリというしかない!という感じでした。
また前売り等の詳細がわかりましたらお知らせ掲載させていただきます。
2014年04月26日
テルマエ・ロマエの銭湯『稲荷湯』に入ってきた。
先日、東京都北区滝野川の銭湯『稲荷湯』に入って来た。
稲荷湯は映画「テルマエ・ロマエ」で最初に阿部寛演じる風呂建造技師の主人公ルシウスが最初に現代日本にタイムワープして登場するシーンの撮影に使われた銭湯。
板橋駅から西巣鴨駅への道の半ばを一本路地を入った所にある昔ながらの古い銭湯。
入口には藍染に家紋と屋号を白抜きに染め抜いたオリジナル暖簾が掛かり、その上には屋号の書かれた扁額が掲げられている。
その上には黒瓦の載った千鳥破風、唐破風、千鳥破風と三段に重ねられた見事な屋根が掛かっている。
入口を入ると奥行きの深く広い下足スペースがあり、右手が男湯。
引き戸を開けて中に入り、番台の女将に入浴料金を支払う。
脱衣場はフロアに横置きで島ロッカー一基、外壁側に造り付けロッカー。
入口側のガラス戸の外には坪庭、鯉の泳ぐ池がある。
濡れ縁は木の手摺付きになっており、右端が少し広く造られていて灰皿が置かれていた。
浴室は奥壁に西伊豆からの富士山のペンキ絵。
右手の外壁側に少しカーブして回り込んでいる。
その下は深浅の浴槽になっている。
カランは両壁側と島カラン二基。
入口脇にはイスと共に木桶が積まれていた。
上がりには庭側に置かれた小テーブルとイスで池を眺めながら缶ビールをいただく。
のんびりとレトロ銭湯を楽しんできた。
2014年04月23日
ペンキ絵の新しくなった燕湯で朝湯に入る。
東京・御徒町の『燕湯』は昔から朝早くからの営業をしている銭湯として知られている。
私の老父も元々東京下町育ちなので燕湯は知っているようで「御徒町の朝湯な」と言っていた。
今回、飲み会で遅くなった時にでも使おうと思い購入していたカプセルホテルの宿泊クーポンが期限が来てしまうので使う事にして、朝早くに宿を出たら燕湯に朝湯に行こうと思っていたら、なんと一昨日にペンキ絵が描き替えられたとの事。
なんだかラッキーな気分。
燕湯は御徒町駅からは少し入った路地裏にあり、ビルの谷間にすっぽりとハマったような立地の銭湯。
この奇跡のように残っているレトロ銭湯な建物は登録有形文化財に指定されている。
▲この銭湯が国民的財産の証し。
到着したのは開店から20分ほどたった頃。
外の通りはひっそりしていましたが、中は朝湯を楽しむ客が多くなかなかの活気。
早速支度して浴室に入ると塗りたてのペンキの匂いがする。
ふと、子供の頃に通っていた銭湯のペンキ絵が新しくなったのを見たワクワク感が甦った気がした。
入るとまず正面のペンキ絵に目がゆく。
新しい絵は中島絵師による摩周湖だ。
一際目立つ摩周湖の記載は何時もより少し大きな字で書かれている気がする。
燕湯の溶岩を積んだ岩風呂風の奥壁に新しいペンキ絵が映えていた。
朝早くに東京銭湯の熱い湯につかりると喝が入った気がし、一日の活力を得たような気分になって燕湯を後にした。
2014年04月02日
これぞ昔ながらの銭湯 『快哉湯』東京都台東区入谷
日曜日、三筋湯から出ると雨が上がっていた。
なんとなく明るくなってきている。
ならば、と途中の吉野家で牛皿&ビールのチープな湯上りの一杯で休憩後に入谷の『快哉湯』まで歩いて行くことにした。
スマートフォンのナビだとだいたい25分、ゆっくり歩いても30分そこそこであろう。
途中の銭湯を見ながらのんびり歩いて快哉湯に到着。
昭和通りから1本裏手の路地に建つレトロ銭湯。
黒瓦の載った千鳥破風屋根の入口には屋号入りのオリジナル暖簾が風邪にはためいている。
外観を眺めるとその上の脱衣所棟には小型の千鳥破風がふたつ並んでいる少し特徴的な装飾になっている。
入口には今時珍しく自動販売機が無いのがいい。
人や車の通りの少ない路地から眺めると、昔ながらの銭湯がそこにある。
男湯は左手、下足箱に靴をしまい中へ。
番台の女将に料金を支払う。
高い天井は少し簡易的な格天井になっていて、そこから天井扇が下がっている。
ロッカーは島ロッカーと外壁側のロッカーがある。
入口側にはガラス戸、その外には欄干付きの濡縁。
その外は坪庭スペースで岩を積んだ築山に池がある。
池には水が入れられていないのがちょっと残念。
男女境壁は背の高い大きな鏡が二枚。
大黒柱には古い柱時計が現役で、振り子のガラス戸には金文字で屋号が入れられている。
番台近くの通路横には古い注意書き看板があり、「坂本警察署・坂本浴場組合」と昔の名称が書かれていた。
浴室との境はガラス戸、開けて入ると奥行きが若干短いからなのか、湯気抜きの二段天井がとても高く感じる。
奥壁には早川絵師の『西伊豆 20.10.2』駿河湾越しの富士山が健在だ。
その下は深浅の2浴槽となっている。
カランは両壁側とシャワー無しの島カラン1基、男女境壁から7.5.5.6の配列となっている。
外壁側には木枠の古い窓がある。
向かって左右は上下段の大きな木枠窓、真ん中は少し引っ込んだ造りになっていて少し小さめの、これも木枠の窓が付いている。
引っ込んだ部分には台の様な小スペースがあり、古いマジョリカタイルが貼られた凝った造りになっていた。
夕方の5時近く、相客は5人ほど。
落ち着いた昔ながらの銭湯を充分に味わう事が出来た。
快哉湯は古いままをそのままに手入れされており、余計なものはほとんど置いていないのがいい。
昔ながらの銭湯の姿をよく留めた素晴らしき銭湯であった。
2014年04月01日
桜咲くも雨の日曜日 レトロ銭湯『三筋湯』に入る。台東区三筋町
3月30日、三月最後の日曜日はちょうど桜が見頃でしたが雨。
そんな中を東京都台東区の銭湯『三筋湯』に入って来た。
最寄り駅は新御徒町だが、稲荷町から歩いてアクセスした。
住宅と中小企業の事業所が混在するような街は雨の日曜日、ひっそりとしていた。
余裕をみて行ったら予想外に早く到着してしまい、入口の軒下で開店を待つ事に。
始まる直前になると近所から次々と人がやって来て、8人ぐらいになった時に開店。
入口には茶色に白抜きの屋号が入ったオリジナル暖簾が掛かる。
下足スペースに入ると正面の傘立ての向こう、番台裏の壁に松に孔雀のタイル絵がある。
下足箱は古い斜め挿しの鶴亀鍵と真横に挿す松竹鍵が混在している。
中に入ると新建材張りの番台に女将が座っている。
料金を支払うと「これをどうぞ」と記念品と書かれた袋入りのタオルをいただく。
何も書いていないので何故?と思ったが、台東区銭湯の感謝デーとかであったらしい。
脱衣場は白く塗られた折り上げ付きの格天井。
天井扇が下がっていますが今は羽が外されてカバーがかけられている。
ツヤツヤな床には島ロッカー一基、外壁側もロッカーになっていた。
側面の途中から入口側にかけてガラス戸になっており、外は濡れ縁でL字形の池がある立派な庭になっている。
かなりの数の魚が泳いていた。
浴室は奥壁に富士山のペンキ絵「富士川上流」。
浴槽からの立ち上がり、ペンキ絵の下は岩が配された凝った造りになっている。
右手外壁側にも岩が積まれて小さな滝のような湯口になっている。
浴槽は湯内の手すりで分けられており、右手はバイブラ、左手はジェットマッサージになっていた。
カランは両壁側と島カラン一基。
配列は男女境側から6.5.5.4の並びで外壁側に立ちシャワーブースがニ基。
何と言っても凝っているのは外壁側の窓の向こうにもたくさん魚の入った池があるのだが、外壁側カランに座ると目の前がガラス張りになっていて、池の中を泳ぐ鯉や和金を水族館のように眺められるようになっている。
私はこのカランに座ったのだが、鏡は無いので髭剃りは手探りで、しかも和金と向かいあってする事になった。
浴室は古いカタチを残しつつ、タイルまわりは新しい大判の白タイルになっているため浴室がとても明るい。
見どころも多く、しかも実用的な良銭湯であった。
ところで最初に番台の女将さんにお願いして中のペンキ絵を撮らせていただいたのだが、開店と同時にいっしょに入った近所の客は皆さん仕度が早い早い!
なんとかかろうじて一枚だけ人が入る前に撮影する事が出来た。
2014年03月31日
浅草寺を抜けて曙湯へ 東京都台東区
土曜日の夜は東京都台東区の銭湯『曙湯』に入浴。
曙湯へは浅草駅から浅草寺境内を抜けて裏手に歩いて行く。
花やしきの裏手の路地から言問通りを渡り、もう少し北上すると曙湯に到着。
角地に建つ立派な東京銭湯。
藤棚が掛かり花の季節には見事な光景なのだが、まだ桜が始まったばかりのこの季節なので枝が掛かるのみ。
曙湯は近年リニューアルされたのだが、新しくなってからは初訪問。
モダンな書体の屋号入りオリジナル暖簾の掛かる入口を入ると下足スペース。
こちらも折り上げ付きの格天井になっていて何とも豪華。
中戸の脇には松に孔雀、牡丹のタイル絵がある。
中に入るとフロントスペース、リニューアル後であるし、全体的になかなか明るい銭湯である。
イスの並んだ小型の待ち合わせスペースにはテレビがついていた。
フロントの女将に入浴料を支払い左手の男湯へ。
中も新しくなり、スーパー銭湯タイプのロッカーが並んでいる。
天井は格天井、花鳥図の描かれたものもあり豪華である。
庭も健在で、かつての縁側部分を拡張した板張りのオーブンスペースに三脚ほどイスが置かれ、樹の植えられた箇所がライティングされている。
湯上りの夕涼みにはよい場所になっていた。
浴室も新しくされており、奥壁の絵はポップなタッチの富士山に雷門、そしてゴジラ風な怪獣が火を吹いているユニークなもの。
子供が楽しめる元々のペンキ絵本来の目的に合致していると思う。
浴槽は奥にL字型に配置され、座湯、マイクロバブル、マッサージなど仕掛けが充実している。
外壁側にはガラスで囲われ室内屋根の掛かるジャグジー浴槽がある。
入ってみるとオープンエアが導入されており、露天風呂のように快適に長湯が楽しめるようになっていた。
22時過ぎの利用であったが相客も多く活気がある。
最近風呂屋ではあまり見なくなった小学生ぐらいの子供も結構きていた。
曙湯は上手く和のテイストを活かしつつ大きく生まれ変わった良い銭湯であった。
外国人で銭湯に興味がある人がいたら、こんな銭湯で入門編というのも良いかもしれない。
▼浅草駅の壁画
▼写真は以前の曙湯(2010年5月頃、この年の暮れにリニューアルされた)
2014年03月24日
昭和中期的な田無の銭湯『松の湯』西東京市
昨日は西武新宿線の田無駅近く、西東京市の銭湯『松の湯』に入って来た。
松の湯は田無駅の南口側にあるが、アクセスし易いのは北口から。
駅を出て線路沿いを上り向きに歩く。
緩い坂を下ると信号があり、そこで右に曲がり線路をくぐる。
直ぐに斜め左にむかう道があるのでそちらに歩いて行くと坂を登った先の左側にある。
外観は昭和中期的な簡略型東京銭湯。
暖簾の掛かる入口は両側にガラスブロックが積まれた造りで、以前に紹介した絵本「ふくの湯のけいちゃん」に出てくるような佇まいの銭湯である。
入口上の軒には小さいながら縣魚が下がっている。
中に入ると左右に下足箱、その先の自動ドアを入ると真ん中が休憩スペース、右手に番台。
女湯は左側、男湯は右手の番台の奥になる。
脱衣場は外壁側と入口側に造り付けロッカー。
浴室側に体重計、フロアの真ん中には古いソファが置かれている。
浴室は高い二段式の天井、奥壁には男女浴室に跨って富士山が描かれている。
浴槽は奥壁側から外壁側にL字型に並んでいて、左手から座ジェット付き浴槽、浅浴槽、薬湯、外壁にそった位置に水風呂がある。
薬湯は唐辛子湯という唐辛子と生姜を合わせた薬湯になっていた。
外壁側脱衣場寄りには狭いながらサウナ室があり無料で使える。
カランは男女境側と島カラン二基。
中に入るとカランの台にシャンプーとボディソープが用意されていて無料でサービスされていた。
駅から歩いて開店25分前に到着してみたら、ここもすでにオープンしておりなかなか混み合っている。
サウナが無料なんで入ってみたのだが、なんかヌルい。
この時期だと暖かくて寝てしまいそうな温度で汗はあまり出てこない。
上がって再び西武線の田無駅まで歩く。
すっかり春らしくなって来て、歩きでの外出も楽になった。
コレで杉花粉さえなければ良いのだが。。
2014年03月23日
越乃湯は満員だった。 埼玉県坂戸市
今日は坂戸の越乃湯へ。
東武東上線の坂戸駅を北口に出て、タクシーが止まる小さなロータリーを渡って小さな豊川稲荷の社がある路地を入ってしばらく歩くと住宅街の中に小型のシンプルな銭湯『越乃湯』があります。
土管を連結してワイヤーで支えた煙突が少し曲がって立っています。
入口を入ると右手が男湯側。
下足箱は跳ね上げ式蓋の鍵の無い木製の簡素なもの。
引き戸を開けて中に入り改造番台のご主人に入浴料を支払う。
脱衣場、浴室共に関東型銭湯の構造であるが、大きさや簡素な造りは小型の地方銭湯といった感じ。
脱衣場は外壁側に造り付けロッカーとともに現役で脱衣カゴも積まれている。
他にドリンクの小冷蔵庫、古い体重計などが置かれている。
浴室は二段式の湯気抜き天井、奥壁側にに浴槽となっている。
奥壁には枠がありペンキ絵の痕跡が残っており、よく見ると富士山が描かれていたのが確認できる。
カランは両壁側と島カラン一基。
島カランは鏡の無いシンプルな物でカラン列は外壁側に向いた片側のみになっている。
相客は二名のみでのんびりとした銭湯であった。
帰りに途中の公園にはまだ寒桜が残っていた。
この桜、前回訪問時に咲き始めを撮影していた。
明るい内に帰宅、晩酌は沖縄ヘリオス酒造のヴァイッェン。
2014年03月22日
大宮・中山道沿いのレトロ銭湯 『日進湯』
今日はさいたま市大宮区の銭湯『日進湯』に入って来た。
川越よりJR川越線に乗り、大宮へ。
川越線は子供の頃のイメージが強く、気動車二両編成で田の中を走り、遠くの道路沿いにナショナルの塔形看板が見えたり、森の緑のトンネルを抜けたりしていた。
途中駅は平屋でポイント切替器がならび、大谷石造りの稲のマークの付いた農協倉庫が併設されていたりした。
川越を出発してすぐのカーブを越えると牧場が見えたりする長閑な景色の思い出がある。
現在は沿線も変わり、そんな景色も失われてしまった。
大宮駅も西口を出ると雑然としたバラックの飲み屋が建ち並び、時代に取り残されたような雰囲気であった。
今はペデストリアンデッキも整備された都会の駅前になっている。
さて、その大宮駅の西口を出て徒歩で7,8分の中山道沿いに建つレトロ銭湯『日進湯』。
入口は箱型の造りで上部に屋号が付いている。
左右に暖簾が掛かるがどちらから入っても中は一緒。
まぁ左手が女湯側なので女湯入口という事なのだろう。
簀をひいた靴脱ぎ、外壁側に下足箱が並んでいる。
右手を入ると男湯脱衣場。
番台の店主に入浴料410円を支払い中へ。
脱衣場は横長で島ロッカー一基と入口脇に古い造り付けロッカーがある。
脱衣カゴもその上に幾つか置かれていた。
天井は折り上げ付きの格天井。
外向きのガラス戸外には小さいながら縁側と庭もある。
浴室は奥壁に男女境に跨がる富士山のペンキ絵。
早川絵師が平成17年に描かれた「音止ノ滝」がキレイに残っている。
その下には泳ぐ鯉の図柄のタイル絵。
そして深浅の二浴槽になっている。
男女境壁にも池に六角堂、橋の掛かる川の風景、少し洋風な景色の描かれた三つのタイル絵が揃っている。
酸性の洗剤で磨いてしまったのか、少し色落ちしているのが残念だ。
カランは両壁側と島カラン一基。
全て4つずつの配列。
全体的に東京銭湯よりこじんまりとした感じの昔ながらの銭湯だ。
開店直後の時間であるが相客は多く、八割方のカランがうまっていた。
実はこの浴室の早川絵師のペンキ絵が撮りたくて埼浴HP掲載の開店時間15:15より結構前の14:55に到着したのだが、実際の開店は15時らしく、5分前のこの時間にも既に暖簾が掛かり多くの客が入浴中であった。
早過ぎたと途中のドトールで本なんか読んでるんじゃなかったな、まぁ仕方ないけど。
次回、さらに早めに行こう。
湯上りはチェリービア。
2014年03月19日
吉田温泉 沼津最後の銭湯
先日、山梨の下部温泉に行った帰りに沼津の銭湯『吉田温泉』に入って来ました。
吉田温泉は伊豆半島の付け根の街、沼津に残る唯一の銭湯です。
駅からは少し離れ、中伊豆から蛇行しながら流れてきた狩野川が駿河湾に注ぐ近くの吉田町にある銭湯です。
吉田温泉は昭和二十四年築、空襲で焼け野原になっていた同地に長持ちするように頑丈なコンクリートで建築したという。
入口を入ると板の間のレトロな脱衣場が広がる。
壁側の造り付けロッカーとともに脱衣籠も現役で使われている。
天井には今は蛍光灯の証明が設置されているが、元は照明灯が吊り下げられていたのか、洋風建築にあるランプ吊りのような造作がある。
浴室はセンターに円形の浴槽があり、湯口がブルーのタイルで盛り上げた位置に着いている。
まるで富士山のようなデザインだ。
床はランダムに貼られた小口の豆タイルが古さを物語っている。
カラン列は両壁側。
結構古いタイプのカランが使われている。
奥壁にはかつて滝の図柄のタイル絵があったという事だが、何年か前に剥がれかかって来たので貼り替えてしまったという事だそうだ。
訪問は陽が暮れかかる直前。
ちょうど前の客が上がったので番台の主人にことわって撮影させていただいた。
その後、風呂に入り始めると後から来た客が同好の士の模様。ちょっとよけて撮影に協力した(^_^;)
後で浴槽につかりながら話をすると、なんと自分の住む市域と同じ所の人とか。
いやぁビックリした(笑)
吉田温泉は東京銭湯には無いような地方色の良い佇まいのレトロ銭湯。
ぜひまた訪れたい銭湯である。