トマソン
2011年06月29日
孤立した昭和2年築の洋風建築「ないものはない」きんかめ時計店
久々に蔵の街並み、一番街を歩いてみたら、色々変化がありました。
法善寺門前にあった「きんかめ時計店」。
昭和2年築のレトロな洋風建築の商店ですが、古い建物ファンには「ナイモノハナイ」の看板で知られていました。
その建物ですが、まわりの建物は全て解体して更地になり、この建物だけがポツンと残されていました。
近年、看板文字のイが欠落したままなのがよく話題になっていましたが、皮肉にも、その「ナイモノハナイ」の看板も取り外されてしまっています。
横の菓子店「くらづくり」との間の建物も撤去されて生々しい状態でトマソンの「原爆タイプ物件」となっています。
建物裏手に続いていた建築物も撤去され、こちらはキレイに処理された原爆タイプ物件になっています。
この建物、このまま残されるのでしょうか?
古い建物好きとしては、とても気になるところです。
ここまで残したんだから〜まさか解体とかは無いと思いますが(^_^;)
どうなっちゃうんでしょうか。
▼店舗営業当時のきんかめ時計店。
2010年10月02日
謎の階段と「まちかどの近代建築写真展」
今日は以前川越でも開かれてた「まちかどの近代建築写真展」が近所で開催されているという事で見に行って来ました。
その前に気になる物件をひとつ写真撮影。
ここは以前、横浜ドリームランドがあった所。
今は横浜薬科大学が出来ていて、かつて遊園地があった痕跡はほとんど残っていません。
その一画というかはじっこに上の階段があるのです。
階段の上は薬科大バスのターミナル、下はドリームハイツ駐車場への通路になっています。
階段の上はすぐにガードレールに阻まれています。
そして階段中段にはわざわざ金属製のフェンスがコの字型に設置されています。
いわゆる「トマソン・無用階段」っていうやつですね。
※トマソンについては「みちくさ学会」のこちらが詳しいのでご照会ください。
ところでこの階段ですが、元々はこの上にあったモノレールのドリーム開発ドリームランド線のドリームランド駅があった所なんです。
このモノレール線は1966年に遊園地へのアクセス手段として開業したのですが、軌道に対して車両重量超過など安全性が問題視され開業1年半で運休してしまったんですね。
それからずっと路線などもそのまま残されていました。
7年前にモノレール施設が撤去されるまで、この階段の上にはドリームランド駅の海側ホームがあったんですね。
こうして見ると「トマソン物件」であるとともに廃線跡の「鉄道遺跡」にもなるんですね。
まぁ〜まったく興味が無い人にはただの階段ですが(^_^;)
私はこのトマソン的物件って結構好きなジャンルだったりするので、街歩きをしていてみつけると写真を撮っておいたりしています。
さて、今回は喫茶店で瞑想して、銭湯で元気になるで紹介されていた横浜市栄区の神奈川県立柏陽高校で開催されている「まちかどの近代建築写真展 IN 神奈川県立柏陽高校」(第18回)に行ってみました。
ここはJR根岸線の本郷台駅のすぐ近く。
行ってみると、なんと高校の学園祭の中で展示されているようでした。
学園祭ってことは知らなかったので、ちょっとビックリ。
展示は校内4階の教室でおこなわれていました。
高校に入るのなんてうん十年ぶりです〜ちょっとドキドキ。
最近は小学校の運動会なんて父兄以外は近所の人も入れないなんて聞いてましたんで大丈夫か?と思いましたがまったく問題ありませんでした。
で、展示してある教室に到着。
今回は「日本の煉瓦建築」がテーマということで、全国の素晴らしい煉瓦建築が紹介されていました。
大は役所や倉庫の建物から小は個人宅のトイレまで。
いやぁ〜素晴らしい。
特に私的には個人宅の煉瓦造りトイレと鉄道のランプ小屋なんかの小品が好きですね(笑)
後はトンネルのアーチや水路橋なんかもいい。
まだまだたくさんの煉瓦物件が残っているんですね。
辺りの雰囲気も撮りたかったんですが、今は学校内の写真なんか撮っちゃうと怒られないか心配だったんでこの一枚だけ。
学校の昇降口。
なんか懐かしい感じです。